Bramble: The Mountain King
闇の北欧神話世界で、さらわれた姉を連れ戻すホラーアドベンチャーゲーム。
邦題は「イバラ:山の王」とあるように、山の王が君臨する王国が舞台となる。
国王は息子を失った絶望の中で、イバラを操る力を得て自らの王国を地獄に変えてしまう
主人公の少年オーリは(おそらく)現実世界の人間で、夜中に家を抜け出し探検に出かけた、好奇心旺盛な姉のあとを追ううちに、イバラの王国に迷い込んでしまう。
ゲームプレイの感覚としてはリトルナイトメアに近い。
オーリを取り巻く世界は全てが大きく、巨大な怪物からは逃げるしかない。
頭を使うような謎解きはあまりなく、ボス戦の難易度も低い。
ストーリーを進めていくと、物語の背景となるおとぎ話の本を読むことができ、各エリアのボス達の来歴や特徴を知ることが出来る。
この本のおかげで、怪物達の造形に深みが出てワクワクさせられる。
5時間程度でサクッと遊べて、最後はハッピーエンドなので後味が良い。
木彫りの人形を集めるという収集要素も多少はある。
惜しむらくは、次にどこへ行ったらいいのか動線が非常
にわかりづらい。
リトルナイトメアと同様、カメラが思いっきり引くと自分がどこにいるのかわからなくなり、落下死してしまう場面があった。
この手の3Dゲームでは、プレイヤーの奥行き感覚の喪失をどう解決するかが、ストレスのないゲームプレイを実現する鍵になる。
北欧神話世界を真っ向から描いており、少しも衒いがなく、正統派のアドベンチャーゲームである。
ゲーム初心者にもおすすめできる作品。